ブログデザイン更新(2021.1)

ロストキー

Twitterにて、
「さて、走ってこよう♪」

それが、彼の最後の言葉だった。

話は昨日の午後9時に遡る。

彼はいつも通り、ランニングコースを走っていた。

家から桜美林大学のキャンパスを超えてその先のマクドナルドまでの道のり

彼はその道を”桜美林ロード”の愛称で呼んでいた。

ただ1つ違ったのは、
初めてウォークマンを聴きながら走っていたこと、ただそれだけ。

いつも通り、マックでUターンをして

最大の難所の上り坂を登っていた。

その時
UVERworldの曲「CHANCE!」
http://www.youtube.com/watch?v=gIsE9ztioW4

が流れていた。
サビの「One Peace!」の部分でボルテージは頂点に達した。

同時に坂を登り切り、思わず、彼は右手を大きく振りかざした!!

そして、100Mダッシュをしてゴールに駆け抜けた。

「しゃああああっ!!」

完走後
いつも通り近くの自動販売機でポカリを買う。

そして、帰路に着き
アパートのドアの前に着いた瞬間、
あることに気がついた。

あれ?

鍵がない。

普段、走っているときは鍵を、右手に持っていた。
なぜかというと、ジョギング中にジャージのポケットの中で暴れるのが嫌だから。

「あれっ?なんで?」

思い返す。
すると、

あのシーンが思い出される。

「あっあのとき!!」

音楽に夢中になって、右手への集中が薄れて
手を振りかざした瞬間、とっさに鍵をどこかへ投げてしまったようだ。

手袋して、音楽を聴いていたため、鍵の感覚、音にも気付かなかった。

しょうがなく、
同じ道を2回歩いて探してみた。でも、みつからなかった。

走ってほてった体も徐々に冷めていく。
風で寒さが体にしみる。

服装は半袖1枚にジャージのみ
手持ちは
・からの財布
・ウォークマン
・ポケットティッシュ
・メガネ

携帯もなく、淵野辺に住んでる友人の家の場所もわからない。

詰んだ。

「まぁ、こういう状況になったってことは
今日は1人マラソンの日なんだな!走れるまで走ろう。」

必死に自分をフォロー。

やけになって

同コースの2周目開始。

そして

いつもUターンをする起点のマクドナルドを右折しそのまま直進↑

「まっすぐの道がなくなるまで突き進もう」

考えるのをやめた。

無心になって、走ってみた。

景色は移り変わってゆく。

こんなお店があったのか!とか思ったり、
救急車に担がれて運ばれる人をみた。

気がつくと

町田に着いていた。

ジャージ姿で浮きまくり、キャッチの兄さんすら寄ってこない。
銀色の変なモニュメントは相変わらず1人エグザイルしている。

「なんだ、町田まで走ってこれんのか。じゃあ、終電逃しても大丈夫か な。」

まぁ、そんな感じだった。

帰り道、鍵屋を発見
でも、不在
まぁ、いいや。

帰路について
大家さんの家に着く。
どうやら、朝の10時まで待つしかないようだ。

参った。

おかねもない
人も頼れない

まさに無縁社会。

こうして、
僕はコンビニ難民になることを決意した。

サンクス、サンクス、ファミマ、サークルK

巡礼が始まった。

開始は12時45分
雑誌コーナーに行き、
普段読みそうにない本も読みまくった

ジャンプから始まり、
他の週刊漫画
週刊雑誌
料理本
節約本
対人関係本
捏造スクープ集
鞄の雑誌
時計の雑誌
レーシングカーの雑誌
サッカー雑誌
ゴルフ雑誌

4つ目の、サークルKで誰も客がいないなか午前2時から立ち読み
お金もないから、何も買えない。立ち読みするだけ。
そう、まさに、モンスターカスタマー

そして、5時になり、
移動

5か所目のセブンイレブンに入ろうとしたとき

偶然

「あれっglidertじゃん」って話しかけられた。

大学の友人のGOとKJR君だった。

思わず
泣きそうになった。

「うわぁあぁぁ・・」
言葉にできない言葉が出た。

そして、
経緯を話すと
快く(えー、マジでとか言ってたけど)
GOの家に拾ってもらった。

結局寝ないで
10時まで語り合った。

そして、
大家さんのところに行って
インスタントキーを借りて部屋へ
そのままベットにダイブして
起きたら、17時だった。

そんな、なんでもない日のハプニング。
あのとき、GO達がいなかったら・・・

本当に感謝したい。

あぁ、いつも、人に助けられっぱなしだな。
オレも頑張らないとな!!

久しぶりに日記を書いてみたくなった、
そんな1日でした。

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