12月半ばになり、2019年も終わろうとしている。
30歳になり、いよいよ勝負するタイミングにいると
日々実感している。
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ご縁があって、ハーバード大学院のケネディスクールで
有名なハイフェッツ教授の「Adaptive Leadership 」を
研修で学ぶ機会があった。
※研修では、このリーダーシップをグループ制クラスで学んだ。クラスでは、ケーススタディや映画鑑賞、自分ごとに当てはめることで理解を深めた。
アメリカへ留学している時にも感じていたが、理論と実践を同時進行形で行うことが理解を大きく深めると感じる。
大学では、理論の空虚さを感じることもあったが、働いていると、理論背景がわからいなま日々過ごし、モヤモヤとすることがある。
なので、この期間に学べたことは貴重であった。
以下、ハイフェッツ理論を学んだことのうち、意識に変化のあった8つを挙げる。
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①常にダンス&バルコニーをする
ダンス&バルコニーのフレームワークは業務でも活かされている。ダンスとは実践であり、バルコニーとは観察である。例えば、これまで当事者としてしか業務ができていなかった(100%ダンス)。それが、改めてより大局的に(バルコニーから)状況を把握することができるようになった。
ご担当くださった講師の「ハイフェッツ理論と実践を広げることで国力を上げる」という野心的なテーマはあながち嘘ではないと感じた。
これまで業務で起きていた組織的な問題についても理論に当てはめて考えることができるようになってきた。
②問題を技術的な課題とアダプティブな(適応的な)問題に分ける
前者の技術的な問題は、専門知識やスキルがあれば解決できる一方で後者は、技術だけでは解決できないので、人々が「適応」することを求める。アダプティブな問題は大きいため、次の思考として、その一部を技術的な問題に分解ができないかを考えれるようになった。そして、アダプティブな問題に対応するには、関係者は新たな学習が必要となる
例えば、重病を患ったとき、医者だけではなく患者も自分自身を適応させていく必要がある。
③ホールディングエンバイロンメント(包囲環境)という概念を把握する
ホールディングエンバイロンメント(Holding environment) とは適応の仕事で生じるストレスを抑えて、相手に適応の仕事を促す環境を作ることだ。自分の許容できる範囲を超えたときに人が感情的に抑えられない範囲を意識することができるようになった。自分自身は日々成長であるが、相手への伝え方を少しでも調整して変えられるようになった。
④リアルイシューを見つける意識を持つ
リアルイシューとは、問題があったときにそのイシューを解決すれば全てひっくり返る(問題が解決する)イシューである。リアルイシューとサブイシューを見極めるように考えられるようになった。コンサル系の本を読んでも思うが、リアルイシューを見つけることが難しい。
⑤何かを変えるにはFAとIFを意識する
FAとはOfficial Authority であり、オフィシャルな権威を表す。IFとは、Informal Authority であり、オフィシャルではなく暗黙的に理解された権威のことである。これは、上司だけでなく、同僚、部下も当てはまる。
パワー =FA+IFとなる。
⑥バウンダリー(限界)の概念を認め、今の限界を超える
自分1人の力だけではできないことや、今の状態の自分ではできないことを把握すること。興味深かったのは
「これは自分の限界だ」と認めるのではなく(可能性を閉ざすのではなく)、
「これは“今の”自分の限界だ」と認めるという発想。
後者であれば、成長する(限界値を拡大させる)ことで現状を打開して乗り越えることができる。
⑦熟す(ripen)タイミングを考える
機が熟す、とはどういうことなのか体感してわかった。問題提起しても状況が変化しないときに「では、ripenするためになにができるか?」考えられるようになった。
⑧本来のあるべき姿にワークバックする
ワークバックとは、問題や課題があったときにそれを当事者へ戻す行為。目的は、人々が直面する問題や課題に立ち向かうことを支援すること。1回で成功するとは限らない。継続的に何度も行う必要がある。現状を変えるためには、その責任を本人にもどす必要がある。なぜなら当事者意識がなければ、問題は根本的に解決しないからだ。
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今まで研修は理論で終わることが多かったが、
この研修で学んだことは実践へ活かせることが多い。
具体的には次に。。。
つづく