下記の1冊は、野球をテーマにした話であるが、現在の職業と重なる部分が多い。得た気づきを今の業務に還元させていきたい。
* * * * *
『天才に勝つ一芸の極め方超二流』野村克也
・「超二流」とは、自らの強み、長所と弱点を理解して、
強みを活かせるように頭を使う選手のこと
・「超二流」の者こそ真の指導者に向いている
・指導者はその選手の可能性を見つけて、きっかけを与えなければならない
・選手たちも、自分の可能性を信じなければならない
・可能性を見つけてもらうことができずに、見捨てられ、それで
道を閉ざされた選手というのはいっぱいいるのではないか
・(二流は)自分には才能があるとおごらないから謙虚さを忘れず、
努力を続けることができる。
・自主的に考えて、素直な心で、壁に挑む。
・努力には即効性がない。だが、その努力を怠っていると、基礎が身についていないから
結局空っぽのままだ。
・すぐに効果は出ないし単純作業の繰り返し。だから面白くないしすぐ辞めたくなるような基礎練習だが、
そうやって工夫をしながら自分で自分の状態を見極めながら練習するということに意味がある。
・努力をすることに結果を求めることが間違っているのだ。(中略)むしろ、基礎練習の即効性のなさは
良いことだとも思える。簡単に成果が出ないからこそ、努力を続けるしかない。
・おごりがなく謙虚さを忘れていない人は、この単純作業の努力を続けることができる。
・「本質」は決して「答え」ではない。「答え」を導いてくれるきっかけになる「出発点」である。
・「結果は自信をつけるもの」とだけとらえればいい。
・結果の積み重ねによって、人は自信を持つ。その自信を過信でずに重ねていけば間違いなく成長できる。
・「結果」は自分がコントロールすることができない、後からついてくるもの、
と割り切る覚悟が必要なのだ。(中略)おのずと大事になってくるのが、その結果に至るまでの
「プロセス」となる。「結果だけを追い求める」のと、「努力の先に相応の結果がついてくる」と意識を持つのでは
その結果の後に自分の中に残るものが違ってくる。
・プロセスを大事にする指導法に「徹底させる」ということがある。
正しい道を示してあげて「徹底させる」というプロセスを踏ませることで「結果」はついてくる
・「結果」は、そもそも「プロセス」そのものが正しくなければ出るはずもない。
・「プロセス」さえ見つかれば、私は結局「徹底できる人」こそ、一番強いと思っている。
ただ、「徹底の仕方」を間違ってはいけない。
・親やお世話になった人に対して感謝の心を持てば、何とかして恩返しをしたい、
成長した自分を見てほしいと考えるのが人間だ。(結果を出すために)つらい努力も必要だ。
「感謝」がその努力を乗り越える力になってくれる。
・自己評価は甘く、他人が評価してくれるからこそ、自らの位置を再認識することができて
謙虚さを忘れずにいることができる