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8月は仕事のピークもあったが、なんとかこなすことができた。
そして、運良く空いたタイミングで鼻の手術を行った。
症状は具体的には鼻中隔湾曲症と肥厚性鼻炎。
参考Youtube
【鼻炎との関わり】
かれこれ中学生の頃から20年近く、降慢性鼻炎で鼻詰まりがあった。
副作用で眠たさ(特に昼)やだるさを感じていた。
これまでにも鼻の粘膜を焼くレーザー治療も2回行ったが効果は薄く、
根本的に鼻の軟骨を削る手術を受ける必要を感じていた。
元々中国留学に行く前に耳鼻科で相談をしたこともあったが、
鼻のコンディション(中国の空気が悪いため帰国後が良いと言われ)
延期となり、前職でも手術を含めて約1週間休む必要があり、
タイミングが取れなかった。
今回、フリーランスの仕事もある程度落ち着いてきたので、
QOLを上げるべく、手術を決意した。
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【入院と手術まで】
前日入院だったので、その日はPCを使って
(プレイルームで気合いで動画を撮り)作業を進めた。

そして、ついに手術当日の朝を迎えた。
手術自体は全身麻酔もあり、緊張はしたが
あっと言う間に終わった。
そして、そこから地獄が始まった。
特に、初日と2日目は時間の経過が
最もスローに感じた期間であった。
(※リアルな表現があるので、怖い方はここでSTOPすると良いです)
【術後の地獄】
麻酔が切れて意識を取り戻した瞬間から
息苦しい。
施術後鼻の中には綿のガーゼが詰められていて
鼻呼吸ができない。
そのため、人工呼吸器を付けられているが、
呼吸の仕方もよくわからず、息苦しい状態だった。
合わせて、手術の反応で体の自衛本能が働き
体温は38度を超えていて、ベッドの背中が
暑くてたまらない。
紙おむつを装着し、心電図や点滴、尿管カテーテルが付いた状態なので
寝返りをうって良いのかもわからない。

たまらずナースコールボタンを押して
看護師(男性)の方に相談した。
(直後は軽いパニックとなり、ナースコールを合計3回も押してしまった)
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<初日と2日目>
初日は
・常に感じる息苦しさ
・高熱とだるさ
・絶えず、口から出てくる血の塊
・鼻から漏れる血を拭く&鼻のガーゼを取り替えること
・(息苦しさで)1時間〜90分に1回は目が覚めて、
苦痛で時間の過ぎる遅さを感じた。
2日目以降は術後の痛みのピークが過ぎたが、
上記の症状が続いていた。
2日目以降は食事が可能となりった。
鼻が詰まっているので飲食は苦労し、
少量の水分や30回は噛んで消化を意識して
毎回20分以上はかけていた。
さらに加えて
最も辛かったことがトイレである。
映画館で我慢した量を超えるぐぐらいの量で
1日に10回以上に頻度で尿意があった。
さらに、尿管カテーテルを外した反動が
放尿すると激痛(焼け付くような熱さと
チクリと刺すような感覚)があり、
トイレのたびに冷や汗をかき悶えていた。
この苦痛を1〜2時間ごとに体験した。
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<3日目以降>
3日に入ると、初日と2日目の峠は越えて、
痛みのレベルも下がり、
本を読んだり、スマホを見る気分になる
余裕も生まれてきて、4日目に鼻のガーゼをほとんど取って
5日目に退院ができた。
約1週間が過ぎたが今はこのブログを書けるぐらいになった。
もちろん鼻の穴には綿球を入れているため息苦しさと
多少の流血はあるが、ガーゼ解放後は鼻の通りも良くなったので
空気も吸えている。
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【感想】
入院して、手術を行い、術後に物理的な苦痛を味わい、
生き物としての自分を実感した。
普段、息苦しさや血を出すこと、生活の中で支障があること
はそこまでなかったので、良い経験となった。
生き物として生命があることを実感し、
自分だけではなく、体の治療や出産など
これまで意識ができていなかったことを理解することができた。
現在の仕事でも妊婦の生徒さんがいらっしゃるので、
その凄さを全く理解ができていなかったことに気づいた。
加えて、闘病について親身にサポートしてくださった先生、看護師チームの皆様に感謝したい。
願わくば、鼻の症状とそれに伴う副作用が改善し、
今回の気づきを今後の活動にも活かしていきたい。
そして、
ドラゴンボールのサイヤ人のように
瀕死から蘇ってさらに強くなりたい。
<余談>
入院中に読んでいた本に鑑真和上の話が出ていた。

6度の挑戦でようやく日本にやってきて、日本の仏教の発展に尽力された。
渡航の中で弟子を失い、自らも失明する中でも諦めずに挑戦したマインドを
見習いたいと思った。機会があれば奈良の唐招提寺に行ってみたいな。